卒園

卒園式でいおりが泣いていた。何人ものお母さんにいおりが涙を拭いているところをみてもらい泣きをしてしまったと声をかけられた。

強い感受性。あなたの素晴らしいところ。

 

お風呂の中でどんな気持ちだったの?と聞いたら、何かを考えていたわけではなくて自然と涙がでてしまったと。歌詞は覚えていたのに歌うことができなかったことなど、はにかむように朗らかに教えてくれた。

 

先日、おれ、じっと椅子に座るのが苦手でそわそわしちゃうから意識して座っている、と言っていた。今まで劇も運動会も上手くできたもん、だから大丈夫、と頼もしい台詞も聞けた。

 

下の前歯がぐらぐらになっている。気がついたら下から新しい歯が顔をのぞかせている。見えないところで成長している息子の象徴のようだ。

 

 

長い1日で白目を剥いて倒れ込みそうだが、この豊かな地で、子育てができる喜びを噛み締める。

 

たお、今日は1日いい子にしてくれてありがとう。最近怖がりで手も洗いに行けないし、ここにきて後追いしているあなただけど、ずっとこのままでいて欲しいほどに愛おしい。

 

行きの山道でたおが転び、おしゃれをしてつけてきたビーズのブレスレットが切れてしまった。転んだ痛そうな音、少し遅れて響く鳴き声、駆け寄る私たち、散らばるビーズ。あぁ、3年間お疲れ、私。もうほんの少しだけは、楽しむことができそう。こんな毎日が続くことが奇跡のように思える。

 

 

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