GW後半

GW前半は、箱根の姥子温泉へ。大混雑の箱根だが広大な敷地に無人というヘブンリーな公園でおにぎりを食べ、これまたほぼ貸切のライブを聞いて温泉へ。

誘われた4家族でのマス釣りに悩んだ末参加。至れり尽くせりで連れて行ってもらい大自然の中の釣り場で楽しんだ。いおりは早々に飽きるのかと思ったら根気強くルアーを投げリールを巻く。だいぶ頑張っていた私といおりだけ一匹も釣れなかったのに釣れないと苛立つ私に比べ大きな魚を釣ったお兄さんにスゲースゲー!と歓声をあげる。好みの男の子に育ってくれていることを嬉しく思った。たおもたおなりによく笑い、竿をふり、ルービックキューブを借り1日楽しんでくれていた。

 

後半は母のところへ。初めての2泊。今回の帰省(というのかな)で印象的だったのは母がとても幸せそうだったこと。光が差す小さなベランダに椅子を出し、いおりとたおがダラリとリラックスしてただそこにいて、清潔で快適に整えた洒落てない家で少しの植物をなんだか異常にすくすくと育てていて、私たちが来るとなると布団を洗い、枕まで洗ってくれているのだ。

快適に過ごせるように収納アイデアを考えキッチン周りを整えていたり、自分に心地よく、決してサボらずに暮らしているのがみえて、微笑む姿はちょっと歳をとった女神みたいだった。節約をしながらお金を増やしていたり、お店をやらないかと誘われていたりなんだかとても魅力的な人としてそこに存在してくれていて嬉しかった。

 

朝からアイスクリームを食べたり、お腹が空いた人から勝手に食事をしていたり、テレビをだらだら見たり、人の話を聞かずに自分の言いたいことだけ文脈無視して声を発したり、もう晩御飯は1番近いファミレスでいつもと同じものを食べたり、なんら意味を持たせないことをするというのはつまらないことではなくてそれよりも大事な何かがあるからなのだ、とも思った。

気を使わない小さなマンションの一室がどこよりも甘えられる私のシェルターでもあってくれるという幸せを感じた。その、自分は育っていない小さな箱のような空間は、暖かくて優しくて地球上のどこよりも私を甘やかせてくれる空間なのだと感じ、とても幸せだった。

中学1年、3年の従兄弟がいおりとたおを可愛がってたくさん遊んでくれたのも、妹の家にお邪魔したのもルービックキューブとギラファノコギリのアニアを子供たちに買ってもらったのも、母の日にお母さんに帽子をプレゼントできたのも嬉しかった。

 

お風呂からたおとお母さんの大笑いする声が聞こえてきて(やたら長風呂)、いおりはテレビを見ながら疲れ果てて寝てしまったり、そのままお風呂も入らず歯も磨かずいいよいいよ、といういい加減さ。愛している。忘れたくない幸せな時間だった。

最近やっていなかった娘というのになれたんだと思う。嫁、ももちろん気に入っているけれど。

 

 

行きの渋滞で、いおりがパニックを起こした。大橋ジャンクションのぐるりと回るトンネル。渋滞で全く動かなくなった。最初はこれじゃあ前にも後ろにも逃げられないじゃん!なんて言っていたのだが、スハスハスハと息が荒くなり気持ち悪いと泣き出し、深呼吸をしようか、というと真面目な顔ですーはーといいながら頑張る。サービスエリアはどこにあるの?!あとどれくらいで出られるの?!と大きな声で泣きながら叫ぶ。喚くいおりにたおも驚いてうるさいー!!と泣きだす。

トンネルを抜けると、よかった、と安堵してたおに頭をもたれかける。たおににいにいよく頑張ったね、いい子いい子してあげて、というと頭を撫でていた。そうかと思うと疲れ果てたのか上をむいて大きく口を開けて眠ってしまった。以前の嚥下障害といいやはり過敏なところからくるのか、軽いパニック障害のようなものなのか。豪快でリーダシップがあり体力あり明るくおしゃべり、天真爛漫な印象のいおりだが過敏で繊細な一面がある。うまく対処していくサポートを上手にしてあげたい。

 

 

笑わせてくれたのはたおの神経衰弱。プロっぽい手つきに鋭い目、動きの速さにリズムの良さ。気持ちよくばあばに私、夫からも勝利を奪っていく。勝負事が大好きなたお。幼稚園でもオセロに双六、トランプと勝負事に興じているご様子。

 

 

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